微妙な立場 [日記]
転勤の辞令が出たのはいいけれど、
「ひろネコさんは就業証の取得ができません」と次の転勤予定先から連絡があった。
「ガ～～～ン！」
それは就活中の大学生が「内定取り消し」を宣言されるに等しい話。
60歳にはまだ程遠いし、中国の法に触れるような悪事をやらかした覚えもないのに。
転勤先の総経理に失礼な事を言ったり政府に逆らうようなマネしたりしてないのに。
何で？
何で？
どう考えても腑に落ちないので確認してもらった結果、
どうやら資本金の規模により登録可能な外国人就業者数に制限があるらしく、
ひろネコが転勤したらその制限枠をオーバーしちゃうらしい。
え゛～っ、そんな制限ってあるのか？！
そこで、上海の某コンサルタント会社に問い合わせしてみた。
すると驚いたことに、地方によっては現地人の雇用を確保するために労働局の
「内規」によって各企業で登録可能な外国人就業者の人数を制限しているそうな。
あっちゃ～、そんな裏技があったのか！
ん～、それにしても困ったぞ。
どうする？どうする？
ここで考えられる選択肢はとりあえず４つ。
一つ 社長さんにお願いして増資してもらう
（ひろネコさんが自分で出資すればいいでしょう！って言われるかも）
二つ 申請書に嘆願書を添えて労働局へ出向き“必殺・泣き落しの術”で勝ち取る！
（とりあえず“袖の下”で何とかしよう！とか邪な考えは捨てよう）
三つ 転勤を取り消してもらって引き続き上海勤務とする
（いんや、一度出した辞令を取り下げるとは思えないな）
四つ あっさり諦めて日本に帰る
（本社には机も椅子もないのにどうするのさ？）
ここで注意しなければならないのが
「上海の就業証と居留証があるから没問題じゃね？」という脳天気な発想。
そんなことして万が一にもバレたら変な事に！
ここは泣いても喚いてもゴマ擂ってでも就業証＆居留証をゲットせねばならぬ！
転んでもタダでは起きないひろネコでありますが、今度ばかりはズッコケた。
最悪の場合は日本から出張で通う以外に方法はないかも（泣）
ん～、何だかとっても微妙な立場。
とりあえず本社からの指示を待つとするか orz
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中国における就業証と居留証について
昨年7月に改正された新・出入境管理法と9月から実施された外国人出入境管理条例
によりビザの種類が12種類に増え、いろいろと管理が厳しくなり、罰則も以前より
厳しくなった。
また1年間の滞在日数が180日以内の場合を「停留」、180日を越える場合を「居留」
と定義。入国＆滞在目的と滞在日数によって選択肢が細かく分けられた。
いずれにしても中国で就労する場合、滞在期間が「停留」に該当するか「居留」に
該当するかに関わらす、就業証と居留証を取得しなければならない。
今までは「ノービザだったら15日以内に出国すれば大丈夫！」とか、“Lビザ”や
“Fビザ”で入国してちゃっかり現地企業で就労しちゃう人もいたらしいが、今後は
「出張だから」とか「短期だから」という言い訳や誤魔化が通用しなくなるようだ。
どんなケースであれ自分が就労する地域の就業証と居留証を取得せずに就労している
と“不法就労”や“不法滞在”と見なされて罰金＆拘留、そしてビザの取り消しとなる。
最悪の場合は本国へ強制送還され、しばらく再入国禁止という処分もありえるとか。
また、ある地域で就業証と居留証を取得して真面目に就労している場合でも、他の
地域にある関連会社等を兼任していると、就業証や居留証を取得していない方の地域
に属する労働局や出入境管理局から「兼任している地域の就業証と居留証を取得して
いない」ということを理由に“不法就労”＆“不法滞在”と見なされて罰せられるという
事例が次々と出ているとのこと。
そもそも中国の就業証や居留証は御一人様につきワンセットしか取得できないため、
たとえそれが関連会社であっても地域の異なる会社を兼任すること自体が無理！
今までは黙認されていたので「出張だから」とか「みんなやっているから」とタカを
くくっている人はそのうち「チュド～～～～ン！」とやられるかも？！
何とな～く思い当たるフシのあるア、ナ、タ。
くれぐれも慎重に身長と体重を重ねて対処した方がイザという時に泣かずに済むかも
しかしまぁ、今回のひろネコのケースはやや特殊。
資本金額で外国人就業証の取得人数に制限があるとは御釈迦様でも思うまい！
転勤するって公言したのに今さら「やっぱダメでした！」ではシャレにならん。
しかも引越しの準備までしたのに……あいや～、太丢脸啊！（マジ面目ない！）
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