語らい

総経理である彼は私より一回りも年下で、性格も趣味もぜんぜん違う。
営業しかやったことのない彼と生産技術しかやったことのない私が
上海ではじめて一緒に仕事をすることに。
最初は何だか優柔不断で頼りなく、「おひおひ、オレの上司は大丈夫かぁ？」
などと思ったものですが、
この会社を何とかして立て直そうとスッタモンダしているうちに
何となく運命ｊ共同体としての連帯感が生まれてきました。

要するに目的は一つ。
確かに彼は相変わらず優柔不断で頼りないのですが、
どうせ私らは二人とも日本に帰れば係長一級の半人前。
二人合わせてやっと一人前。 
どちらの立場が上だろうと下だろうとそんなことは関係なく、
協力しあえる仲間がいるということは何と心強いことか。

仕事の帰り、居住区の近くにあるテラスに寄って、彼はビール、私はワインを飲む。
欧米人と思しきカップルたちがラブラブの雰囲気で語り合う中、
彼と私は学生の頃に戻ったような熱血ぶりで、ひたすら仕事の話で盛り上がる。

年寄り連中の中には「仕事の話をすると酒が不味くなる」という人もいるが
酒飲みながら仕事の話をしたっていいじゃないか！
私らは仕事のためにココにいるんだから。
腹の探り合いなんてせず、ストレートに意見をぶつけあう。

「それじゃ、また明日！」

あいや～、青春ドラマみたいだぜ。

 

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明日のために充電したい時はベートーヴェンの交響曲。
選んだのは第7番イ長調Op.92。
演奏はカルロス・クライバー指揮のバイエルン国立管弦楽団。
1982年ミュンヘンでのライヴ盤で決まり。

抜群にキレの良いテンポとリズム！
ホルンの雄叫び！
あいや～、テンション上がり過ぎて眠れなくなりそう（爆） 

 

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