Summaronの魅力 [自言自語]
高山市の街外れ、国道41号線(東街道)沿いにある諏訪神社の枝垂れ桜を絞り開放で。
桜のふわふわ感がよく出ていると思います。
Summaron 35mm F2.8は現代の高性能レンズと比べると「ゆるキャラ」的な描写。
絞り開放では柔らかく、絞ればホドホド。
高精細なレンズの部類ではなく、コントラストが低く、トーンが豊か・・・
つまり昔レンズの典型であります。
同じく諏訪神社の枝垂れ桜。トーンが豊富で飛ばず潰れず。f8まで絞れば周辺までいい感じです。
伝説の英雄Summicronと比べると極めて平凡。
自由奔放なSummiluxと比べるとバカが付くほど真面目。
モノクロ通に人気のSummaron F3.5と比べると外観がSummicronと同じという他にこれといった特徴があるのか?と思う方も多いことでしょう。
要するに、かなり地味な存在。
ライツ学園の個性豊な生徒の中では残念ながら影が薄いのであります(笑)
とはいえ、ひろネコがM2と共に手にした最初のライツ・レンズがこのSummaron。
すでに20年近く使っていますが、その魅力とは何か?
それは「平凡」な写りが醸し出す安心感です。
1958年製なので製造から60年近い年月が経過していますが、M Monochromとの相性も良く、X-Pro2でも御覧の通り「いい感じ」なのであります。
黒ボディに白レンズ。
並べてみればよくわかりますが、XF35mm F1.4Rよりも二回りはコンパクト。
開放F値は2.8なのでストリートスナップに最適。
X-Pro2の電子レンジファインダー(REF)を使えばピント合わせもバッチリ!
XF35のファンタスティックな写りとは一味違う地味で真面目な描写が味わえます。
興味のあるヲタクな方は是非御賞味くださいませ。
平凡が非凡に。
ズマロンは、すらばしい(上海風日本語)スタンダードレンズ。
私は、ズミクロン35mmよりズマロンの方が好き。
by かいはら (2016-04-19 02:17)
はい。
飽きのこない写りは、まさにスタンダードの中のスタンダードですね。
by hironeko (2016-04-20 00:18)