ヘクトールは魔術師!? [ぶらり旅]
兼六園の桜をHektor 7.3cm F1.9 で撮ってみました。
Hektor は実に不思議なレンズであります。
特に絞り開放から一段絞った辺り。
何とも言えない柔らかい雰囲気を醸し出すのであります。
二段絞ったときのスッキリとした描写。
桜の淡い色の再現もヨロシ。
風に舞う花びら。
満開の桜もいいですが、散りはじめもいいもんです。
絞り開放でのこの描写はHektorならでは。
曇りの日でもこのようにフレアが掛かります。
二段絞ると滲みが消えてスッキリしますが、Hektorの柔らかな描写は変わりません。
最新のXFレンズもよく写りますが、Hektor には他のレンズには見られない独特の描写があります。
おそらくMTFなんか測定したら「なんじゃこりゃ?」というデータになるでしょう。
“性能”というモノサシで見たらダメなレンズかもしれません。
EVFでピントを合わせるにもフレアが邪魔してピントのピークがわかりにくいので、決して使いやすいレンズとは言えません。
でも、ツボにハマった時の写りには「ハッ!」とするものがありますね。
これを「ヘクトール・マジック」と言うのは少々恥ずかしいですが、このレンズには何か魔法のようなものを感じます。
コイツはもう、手放せませんね。
やっぱいいね。
絞っても硬くならないのがとてもよい。
今度、f5.6とかf8くらい絞ったのも見たいな。
by かいはら (2016-04-15 01:40)
基本は1/3~2/3ほどアンダーで撮って少し持ち上げてますが、
RAWで調整するとどうなるか?と
絞り込んだとき描写の変化というのはこれから試してみます。
傾向として、絞ってゆくとボケは素直になりますが、
解像感が増すかというとそうでもない。
細密画でもなく油絵水でもなく、彩画っぽい感じです。
by hironeko (2016-04-15 12:48)