里山風情 [辰野通信]
子供の頃に住んでいた家(親父の実家)には太い栗の木が一本と柿の木が三本。
庭自体が雑木林みたいなその家の敷地は一種の閉じられた空間で、母屋には親父の
母親である婆ちゃんが、僕たちが住んでいた離れには親父の父親である爺ちゃんが
それぞれ別々に住んでいました。
母屋の二階には親父の妹(二人いるうちの一人)が住んでいたらしいけど、僕はその人の
顔を一度も見たことがなく、雨戸はいつも閉まっていて人の気配はなかったので、
その人が本当に住んでいたかどうかもわかりません(笑)
母が僕と兄を連れてその家を出たのは僕が小学校三年生の頃。
以来その家の前を通ったことがないので見たわけではありませんが、知り合いから
聞いた話では雑木林に代わってマンションが建っているらしいです。
今思えば不思議な家だったなぁ・・・
僕たちが出て行った後も婿養子だった爺ちゃんは離れに住み続けていたそうな。
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