初物 [辰野通信]
ピン ポ〜〜ン♫
朝っぱらから誰だぁ?
ガラガラッと玄関の戸を開けると、頭に白いタオルを巻いた小柄なおじいちゃんが
「ちょこん」立っていた。
このおじいちゃん、同じ会社の先輩であり大家さんでもあるT氏の親父さん。
昔は学校の先生で、今は退職して畑をやってます。
初めてのぶどうができたで、持ってきたよ。
そう言って両腕を突き出すおじいちゃん。
左右の掌にはそれぞれ1つ白い紙包みが載っている。
あいや〜、ありがとうございます。
中身はどうなっとるかは知らんぞ、ははは!
白い紙包を解くと甘いような酸っぱいような香りがトロ〜ンと広がった。
色と形からするとナイアガラかな?(よくわからんけど)
一粒食べちゃおうかなぁと思ったら、おっといけねぇ仕事に行かなきゃ!
で、味はどうだったかって?
そりゃもう、一人で食べちゃうのがもったいないくらい美味しかったです。
もう一房あるけど・・・明日にしよっと。
コメント 0