V7 Racer でワインディングロード(3桁県道を往く) [辰野通信]
この日の3rd ステージはマイナーな3桁県道。
勾配はどんどんキツくなるし、路面は荒れてくるし、草木が茂って見通しは悪いし、
どっちかっていうとオフロード車向きの道だなぁ・・・などと頭のなかで呟きながら、
Uターンするのも面倒なのでそのままズンドコ前進するひろネコであります。
はぁて、どこに出るんだか・・・成り行き任せで九折の狭い道をドリュドリュ登って
いると、突然、足元でバキッ!ガチャ!ポキポキッ!と妙音がっ!( ̄◇ ̄;)
「 ↑ 」の写真を見てわかります?
折れて落っこちた樹の枝を踏んづけたらしく、サイドスタンドとスウィングアームの
間に引っ掛かってまふ(@_@///
「あいや〜っ」と一人叫んでから、ピカピカメッキのマフラーや真紅に塗られた
スウィングアームにキズがついたんじゃなかろうか!?と心配になったので、
引っ掛かった枝を撤去しながら点検。
気分は鹿と衝突しちゃった“スーパーあずさ”の運転手と似たような心境ウィグルグル
自治区であります。
我が V7 Racer は幸いにして無傷。( ̄▽ ̄;)助かったぜ、ふい〜っ!
安心したところで標識を見ると直進方向「日影☓」で左折「池田」となっている。
「池田ってどこよ?」とスマホを取り出してグルグル・マップを見ようとしたが、
どういうわけかスマホ起動せず! m(_ _;)mガクッ
まったく、肝心なときにまさかのバッテリー切れかよ!?
困ったなぁ・・・と辺りをキョロキョロ。
するとそこには祠のようなものがあり『なまくら観音』と書いてある。
“なまくら”・・・って、もしかしてオレのことかぁ!?
妙にシンパシーを感じたので近づいてみると、そこには左手の手首から先を失った
観音様が一人、“ふくうまれ”のラベルが貼られた一升瓶を置いて一杯やってます。
お顔を見ると何だか御機嫌そうであります。
やっぱ一杯飲んでるのかな?
アンタも一杯どうだい?と誘われているような気がしたのでチョイと一口失敬!と
思ったが、バイクだし、バチが当たるのもイヤなのでやめときました。(当たり前だろ!)
来た道を戻るものナンなので、得体のしれない山道を「池田」方面へ。
「すべての道はローマへ続く」と昔の人も言ってますから、ここは野生の「勘」を
信じて、ひたすら前進あるのみ!であります。
しかしまぁ、こんな山深いところにも民家というのは点在してまして、ただしその
ほとんどは廃墟。
過疎化がかなり進んでいるのでしょう、道が荒れ果てるのも自然の流れであります。
人の途絶えた山村で見つけた厄除・菅野田観音堂と池田町天然記念物・菅田の巨杉。
放置されてどのくらい経つのか、かなり荒れ果ててます。
これ、御天道様が高いうちはいいですが、日が沈んで暗くなったら・・・ひえ〜っ!
柱に貼られた馬頭観音像像はまだ白いのでそう古いものではなさそうな。
こんなに朽ちた観音堂でもやはり地場の信仰というのは根強く残っているようです。
先程から一度たりとも人やクルマと行き合わない山道もいよいよ峠を越えたらしく、
下りに入って視界が開けてくると、そこは県道51号線の池田町。
ただしその池田町が長野県のどこら辺に位置するのかがよくわからじ(汗)
そこで久しぶりに見たコンビニに入り、地図を立ち読み(買わなくてゴメンね)。
県道51号線をこのまま北上すれば大町に行けることを確認。
地図の代わりにカレーパンとコーヒーを買って、一服タイム。
さて、これからどうするか・・・もともと県道55号線から県道497号線を北上し、
途中で鷹狩山山頂で大町を上から目線で一望してから白馬へ向かう予定だったのに
予定外の県道274号線で遠回り。
とはいえ大町を通るわけだから、大町から県道306号線で鷹狩山へ向かい、鷹狩山から
県道497号線で白馬へ向かえばよいではないか、よいではないか!
というわけで、紆余曲折の末にやって来ました鷹狩山山頂の展望台。
さて、ここからどんな景色が拝めるかというと・・・
ジャジャジャ〜〜〜〜ン♪
どうすか? なかなかの絶景だしょ?
北アルプスの山々と安曇野から大町市街までが一望できる鷹狩山山頂。
県道192号線に始まって県道40号線→県道194号線→県道460号線→県道178号線→
県道464号線と繋ぐヴィーナスライン、そして県道12号線アルプス展望道路、さらに
県道274号線→県道51号線→県道306号線で鷹狩山。
ここからは県道497号線→県道33号線で白馬に向かいます。
Moto Guzzi V7 Racer はまさに日本の峠道にピッタリの“ナナハン”であります。
排気量の割にコンパクトな車体、低回転から力強く加速するトルクフルなエンジン、
握力に応じて制動力が得られるフロントブレーキ(リアは一回り小径がいいかも)、
タイトコーナーも苦にならない素直なハンドリング。
「どこまでも走り続けたい」という欲望がフツフツと湧いてきて、時が立つのを忘れてしまうほど。
さぁて、まだまだ走るぞぉ!
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