中国当代撮影展 - 上海民生現代美術館 [当代上海]
国慶節の連休中、上海で日系企業に就職した中国人の友人と地下鉄・虹橋路駅近くの
上海民生現代美術館へ行き『中国当代撮影 2009-2014』を観てきました。
10月15日までだったので「今さら」ですが、なかなか興味深いものがありました。
パンフレットには「中国撮影芸術の歴史的発展と現状」とか「変化する中国社会と
現代芸術」とか如何にも中国らしい大げさな謳い文句が書かれているだけでなく、
「撮影とは社会、現実、歴史的“真実性”、“在場性”(その場に居合わせること)の
記録である」なんて読んでいるこちらの方が赤面してしまうことも。(//∇//) イヤン
とって特殊な意義を持つ一年」で、「金融危機に伴う国際社会の構成と秩序が再構築
される一方、北京オリンピックの成功を果たし、国際金融危機の中でも依然として
継続的に発展する中国が国家の実力と地位を改めて世界に知らしめた年」である…
と。 ( ̄_ ̄;) へ〜 そうなんだぁ
そんなわけでこの写真展は「限りなく発展する中国社会の偉大なる変化」や「豊かで
文明的な生活を送る中国人民の姿」を強烈なナショナリズムを以って表現している
作品ばかりが展示されているのかと思いきや、グロテスクとも思えるような風俗、
過激な競争社会から生じた精神的圧力、朽ちてゆく農村、公害を撒き散らす工場、
過剰な都市開発の象徴(成れの果て)である鬼城=ゴーストタウン……etc.
それらをシュールに、あるいはコミカルに表現した作品が多々ありました。
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写真展といえば、上海で活動する写真家・海原さんが11月1日から二週間、
東京の新宿で写真展を「こっそり」と開くとか。
お題は『新博物図鑑』。
詳細は http://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye にて。
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