変わりゆく上海(南京西路) [当代上海]
蘇州から高鉄(Gao Tie)=新幹線で上海虹橋へ。
地下鉄2号線に乗ったまではいいが、浦東空港発の飛行機は14:00過ぎ。
空港についてから時間を持て余すのもアレなので、静安寺駅で地下鉄を降りて散歩。
久しぶりに歩いた南京西路にはすでに初夏の気配。
上着を着ていると汗ばむくらいです。
ブランドショップがいっぱいのショッピングモールは客足も疎ら。
暇つぶしに足を踏み入れてみたものの、これといって興味のわくものは無し。
まぁ、大陸で買い物するくらいなら日本で買うわなぁ・・・
って日本で爆買いする大陸人と同じ発想じゃないか!?
買い物する用事もないので近くの星巴克咖啡(=いわゆる「スタバ」)へ。
美式咖啡(アメリカンコーヒー)を飲みながら一服。
頭と足先を残して毛を刈られてしまったチャウチャウ犬。
「毛むくじゃらの犬は暑さに弱い」という理由らしいですが、何だかかわいそう。
というか逆にその姿が滑稽なので「ぷぷっ」と笑ってしまいます。
飼い主は誰?・・・と辺りを見回すと、原住民と思しきおぢさん&おばさんの団体。
そして彼らが飲んでいるコーヒーの紙コップには何故か「M」のマーク( ̄ロ ̄;)
う〜む、確かに星巴克(スタバ)よりもお隣の麦当劳(マック)の方が安い。
だったら買った方の店で飲みなさいって思いましたけど、そこはまぁ大陸なので。
淮海中路に次いでブランドショップが立ち並ぶ南京西路。
地下鉄2号線南京西路駅近くには莱卡专卖店(ライカ専売店=ライカストア)もあります。
どうでもいいけど、そこのおばさん、そこで止まらなくてもいいでしょ?
しかも歩道でしょ? 何でそこ走ってるの?
ヘルメットも被ってないし・・・
危ないよ!って思いましたが、そこは大陸ということで。
変わりゆく上海(序) [当代上海]
昨日から再び大陸へ出張です。
昨夜は写真家のかいはらさんと老朋友の集まりにお邪魔して一杯。
中国語と日本語が飛び交う中、楽しい時間を過ごしました。
写真は前回の出張の際に撮影したものです。
前回、上海の街をぶらぶら歩いていて気づいたのは、この街が更に変化しているということ。
どのように変化しているか?というと、租界時代の建造物が再開発によってかなり解体されているのです。
特に顕著なのが旧上海城内の一部とその周辺。
「もったいない」と言えば確かにもったいないので、「上海街並保存会」でも設立したくなる気もしないわけでもないのですが、この街にはこの街の事情があるらしく、そういう意味では仕方がないことなのかもしれません。
というわけで、変わりゆく上海の街並みについてしばらくレポートしたいと思います。
上海で猫と遊ぶ [当代上海]
虹橋路駅近くにある上海民生現代美術館の駐車場であくびをしている猫を発見!
この日は酒店にチェックインするまで時間があったので、ちょっと遊んでみました。
でへへ・・・かわいいなぁ。
うりゃうりゃ・・・
ゴロゴロ・・・
がぶっ!
猫と女は構い過ぎてはいけません( ̄▽ ̄;)
ところで、X-Pro2+XF35/1.4Rは繊細で柔らかな猫の毛並みを表現するのに最適。
しかも左手で猫をナデナデしながら右手でカメラを操作してもブレません。
手ブレ補正ですか? いやいや、そんなの付いてませんよ。
でも、ミラーショックが無いし、シャッターユニットが小型軽量なので衝撃も微小。
音も小さいので猫がビビッて逃げてしまうこともありません。
重くて大きい一眼レフにズームレンズなんぞ付けて片手でホールドしながらブレずに撮ろうと思ったら、筋トレをバッチリやっておかないと厳しいんじゃないですかね?
少なくともアタシみたいなヤサ男じゃ無理ですね(笑)
上海的活力 [当代上海]
今日もまたスーパーあずさで移動中であります。
近頃、いやずっと以前からGDPが、人民元が、株が、不良債権が、鬼城が・・・
とスッタモンダしている大陸ですが、果たしてどうなんでしょう?
海外からの観光客も多い上海随一の観光地・外灘(Wai Tan)は大陸全土から集まる田舎者観光客で溢れています。
外灘に続く南京東路も観光客が溢れています。
中でも歩行街(Bu Xing Jie)=歩行者天国の区間の人口密度は通勤ラッシュの満員電車の如しで足の踏み場もない状態。
月が青いから、というよりは顔が青くなりそうだったので遠回りして帰りました。
こちらは「豫园」(Yu Yuan)。
人波に押された勢いで侵入したら大渋滞!( ̄▽ ̄;)前にも後ろにも進めません。
とにかく人が多過ぎる!
豫园に来た本当の目的は南翔小籠包を食べること。
しかしその列に並ぶつもりがこのように流され、小籠包が少しずつ遠ざかるぅ(泣)
さて、上の三枚を貼っていて気づいたのは皆さんのファッションというか、色使い。
大半が黒色! 次いで紅色。 極一部が茶色または灰色なのであります。
半昔くらい前までは黄色と紫色とか、粉色(ピンク)と緑色とか、普通の色彩感覚では思いつかないような組み合わせが多かったので、それに比べりゃまだマシともいえますが、21世紀の大陸ファッションはまだまだ発展途上なんでしょうか。
地味というか野暮というか・・・ん〜、ちょっと田舎くさいなぁ。
まぁ、こちらも他所様のことを言えるほどオサレではありませんがね(笑)
おっと!
ここでスーパーあずさが鹿さんと衝突!
( ̄◇ ̄;)ま、またかよぉ〜
南無阿弥陀仏・・・甲府の手前ですが、しばらく停止しております。
さて、運転手さんが安全確認している間に気分を変えましょう。
というわけで、ここからはX-Pro2によるモノクロ画像を。
新しくできた地下鉄13号線の淮海中路駅。
私の上海在住中はまだ工事中だったのですが、いつの間にか開通してました。
淮海中路駅近くにできた無印良品。
無印良品の店舗としては最大規模。
ケバケバハデハデコテコテが大好きな大陸人に無印良品のシンプルなデザインが受け入れられたのか!?
とりあえず大人気らしいです。
淮海中路界隈は東京でいうところの銀座。
こういうセンスの大人な女子を見るとやはり安心しますなぁ。(いそうでいないんです)
それとも「千金」(Qian Jin)=お金持ちのお嬢さまかしらん?
ニュースで「日本だけがファッションモデルに自国民を使わない」とありましたが、
そんなことぁない!
大陸だってかなり外人モデル使ってるぞぉ!
笑えるのは外灘とかで外人を見かけると、やたらと写真を撮りたがる大陸人。
まぁ、日本でも私が子供の頃は外人が珍しくて「外人だぁ!外人だぁ〜っ!」と
騒いだものですが、恥ずかしがり屋(!?)な日本人は遠目で見ているくらい。
しかし一味違う大陸人は厚かましい!と思えるくらい近づいて上から下まで凝視したり一緒に片組もうとしたりするので、いくら外人さんでも時にはビビッてしまいます。
実際どう思っているのかはわかりませんが、さっき外灘で見かけたMTB乗りの某夫婦とその娘の三人組(たぶんドイツ人)は四方八方からレンズを向けられて困惑。
C社の一桁一眼レフ2台+赤鉢巻レンズ+白レンズで乱写しまくった大陸人が去った後、肩をすくめて「今のは何だったんだ?」という顔をしていました。
Apple Storeもある陕西南路駅上のビル。
こちらも一時期よりも人の出入りが増えています。
もちろん、人目をはばからないバカップルも健在です。
いやはや、大陸は「経済崩壊寸前!」って何の話?????
と思うくらい、上海は活力に溢れています。
少なくとも表面的には。
でも本当のところは神の味噌汁。
けっこう余裕!かもしれないし、ダメダメかもしれない。
いや、そんなことより飯田線最終との接続がヤバイです!!!!( ̄_ ̄;)
先程15分遅れで小淵沢を出たところなんですが、間に合うんだらうか?
間に合うんだらかったらっ!?(滝汗)
裏窓から見える上海 [当代上海]
延安西路と凱旋路の狭間、楊宅路(Yang Zhai Lu)の某格安連鎖酒店にチェックイン。
隙間風が吹き込んでくるカギの壊れた窓から見える青いトタン屋根の下は楊宅市場。
臨時住宿登記が義務付けられている外国人が泊まれるホテルとしてはギリギリで、
ランクでいうと2つ星クラスかな?
上海で一泊200元(≒3,600円)のホテルに豪華な内装や行き届いたサービスを期待する
のは無謀だが、「大の字」で寝られる大きなベッド、テレビにエアコン、無料Wi-Fi、
シャワー&トイレ、スリッパとバスタオルは完備されていて、歯ブラシと歯磨きさえ
持参していれば困ることは何もない。(その他、怪しいマッサージのチラシがドアに挟んである)
過去に泊まった168元(≒3,000円)の経済房には窓が一つもないので昼と夜との区別も
つかず、息苦しくて死ぬかと思ったこともありますが、これなら充分!
朝は歯磨きするオッサンやオバサンが出てきて「ガラガラ、ぺ〜ッ!」。
日中は洗濯物がズラリと並び、庶民の生活臭が濃厚。
文庙近くの某有名酒家で友人とそのアシスタントと一緒に食事をしながら紹興酒を。
この国に10年以上住んでいるのに紹興酒を飲むとジンマ疹が出るという特異体質の
ひろネコでありますが、どういうわけかその酒家の生・紹興酒は飲んでも大丈夫。
しかも今まで飲んだどの紹興酒よりも美味い!
友人曰く「ちゃんとした紹興酒を飲んだことないだろう?」
ん〜、一瓶5元(≒75円)の料理用からソコソコ有名な紹興酒まで飲んだことあるけど、
もしかして添加物か何かに対するアレルギーだったのかもしれない( ̄▽ ̄;)
ホロ酔い気分で部屋に戻ると、深夜というにはまだ早いのに辺りは妙に静か。
しばらくボ〜ッとしてから昼間話題になった「アレ」のことが脳裏を過ったので、
マウントアダプターの件も含めてネットで検索しまくり。
「アレ」があれば、あんなレンズやこんなレンズが使える……あ〜っ、誘惑の甘い罠!
それから不意にショスタコーヴィッチの交響曲第5番『革命』が聴きたくなったので
カメラバッグからiPodを取り出して重苦しい雰囲気の第一楽章を。
窓の外には人影はなく、曲は第二楽章を経て悲壮感漂う第三楽章へ。
裏窓から見える上海は租界時代……辛亥革命か『上海灘』か。(飛躍しすぎだろ!)
ハードボイルドな気分で上海の夜は更けてゆくのであります。