ダウンタウンの朝

セブ島マンダウエの朝はニワトリの鳴き声とクルマのクラクションと小型バイクの

改造マフラーが吐き出す「ブロロロロ〜〜〜ッ」という太い排気音ではじまります。

フィリッピンの乗り物といえば、このトライシクル。

オートバイを改造してサイドカーと屋根を取り付けてタクシーの如くお客を乗せます。

定員はサイドカーに二人ですが、混雑時は荷台も含め五人以上乗せることもあります。

走り方はとにかくフリーダム！

交通整理しているポリスも「まっいっか」的で、何ともダルな感じがこの国らしい。

10年前とほとんど変わらぬ景色が懐かしいダウンタウンです。

工場へ行くと当時のメンバーが何人も残っていて、マネージャーのアンディーさん、

通訳のタタさん、技術指導した現場でリーダーをやっていたトトンさんなどなど、

みんな元気にしてました。

赴任した当時、誰かが「チャイナから来たミスター・ひろネコです」と紹介したので

トトンさんは10年経った今でもひろネコ＝チャイニーズと思い込んでいます。

ナウ　ユア　ファミリー　ステイ　イン　チャイナ？　オア　ジャパン？

チャイナ？　ノー　ノー　マイファミリー　イン　ジャパン

オー　ワッタイム　チェンジ？

いやいや、ひろネコ・ファミリーは昔も今も全員ジャパニーズだっちゅうの！

彼の陽気で屈託のない笑顔は相変わらずでした。

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