裏窓から見える上海 [当代上海]
延安西路と凱旋路の狭間、楊宅路(Yang Zhai Lu)の某格安連鎖酒店にチェックイン。
隙間風が吹き込んでくるカギの壊れた窓から見える青いトタン屋根の下は楊宅市場。
臨時住宿登記が義務付けられている外国人が泊まれるホテルとしてはギリギリで、
ランクでいうと2つ星クラスかな?
上海で一泊200元(≒3,600円)のホテルに豪華な内装や行き届いたサービスを期待する
のは無謀だが、「大の字」で寝られる大きなベッド、テレビにエアコン、無料Wi-Fi、
シャワー&トイレ、スリッパとバスタオルは完備されていて、歯ブラシと歯磨きさえ
持参していれば困ることは何もない。(その他、怪しいマッサージのチラシがドアに挟んである)
過去に泊まった168元(≒3,000円)の経済房には窓が一つもないので昼と夜との区別も
つかず、息苦しくて死ぬかと思ったこともありますが、これなら充分!
朝は歯磨きするオッサンやオバサンが出てきて「ガラガラ、ぺ〜ッ!」。
日中は洗濯物がズラリと並び、庶民の生活臭が濃厚。
文庙近くの某有名酒家で友人とそのアシスタントと一緒に食事をしながら紹興酒を。
この国に10年以上住んでいるのに紹興酒を飲むとジンマ疹が出るという特異体質の
ひろネコでありますが、どういうわけかその酒家の生・紹興酒は飲んでも大丈夫。
しかも今まで飲んだどの紹興酒よりも美味い!
友人曰く「ちゃんとした紹興酒を飲んだことないだろう?」
ん〜、一瓶5元(≒75円)の料理用からソコソコ有名な紹興酒まで飲んだことあるけど、
もしかして添加物か何かに対するアレルギーだったのかもしれない( ̄▽ ̄;)
ホロ酔い気分で部屋に戻ると、深夜というにはまだ早いのに辺りは妙に静か。
しばらくボ〜ッとしてから昼間話題になった「アレ」のことが脳裏を過ったので、
マウントアダプターの件も含めてネットで検索しまくり。
「アレ」があれば、あんなレンズやこんなレンズが使える……あ〜っ、誘惑の甘い罠!
それから不意にショスタコーヴィッチの交響曲第5番『革命』が聴きたくなったので
カメラバッグからiPodを取り出して重苦しい雰囲気の第一楽章を。
窓の外には人影はなく、曲は第二楽章を経て悲壮感漂う第三楽章へ。
裏窓から見える上海は租界時代……辛亥革命か『上海灘』か。(飛躍しすぎだろ!)
ハードボイルドな気分で上海の夜は更けてゆくのであります。
ホテルの外、いい風景じゃないですか。
こんな時、アレがあればあんな風に撮れるとか、あれも使える何て考えたんでしょうね。
デジカメのボディなんて家電と同じで新しい方が良いに決まってるからね。
買いましょう、アレを。
by かいはら (2014-12-26 13:08)
かいはらさん
そうなんです。
アレがあれば、あんなレンズやこんなレンズを使って、あんな写真やこんな写真も撮れますね。
買いますか、アレを。
って、いつの間にかその気になってる私(汗)
by hironeko (2014-12-26 23:14)