光と影の迷宮 ‐ 1933 老場坊 その3 [老上海]
閑話休題、『光と影の迷宮 - 1933 老場坊』の続きをば。
中央にある円形(正確には24角形)の建物の内部。
ここにもつづら折れの階段と狭くて急な螺旋階段、そして不規則に並ぶ渡り廊下が
複雑に配置されてます。
最上階は床はガラス張りになっていてシースルー。
窓から差し込む秋の日差しが柔らかく広がって幻想的な空間を作っています。
ここはウェディングパーティーの会場になるのか?
セッティングしているウェイターの姿がチラホラ。
ふと思ったのですが、あそこで食事するのって何だか落ち着かないのでは?
いや、スカートの中が見えちゃうのでは!?とかいう老爺心とは違いますよ!
ただ、あそこから足元のガラス越しに下を見た時、階下が只の暗闇にしか見えない
としたら、まるで地の底か地獄にでも吸い込まれそうな気がして怖いのでは?と。
もしも水族館の水槽のように明るくて魚がたくさん泳いでいたら、きっと全然違った
イメージになるだろうに。
中間層の構造。
外部からの光は内部までは届かない。
かといって点在する白熱灯では死角となる部分が多く、外部からの光に気を取られて
いると暗闇の中で蹴っ躓いて (屮゜∇ ゜)屮 ヒエ〜〜〜〜ッ!となることも(泣)
しかもウロウロしているうちに方向感覚が麻痺してきて、このままここから帰れなく
なるような錯覚に陥ります。
縦に横に斜めに放射状に、直線と曲線が複雑に絡まった"だまし絵”のような空間。
これを設計した人は頭いいなぁ……とつくづく感心してしまいます。
闇の底からファインダーを覗きながら構図探しに没頭しているひろネコと螺旋階段を
降りてきたスマホ女子が出会い頭にぶつかって、きゃ〜〜〜〜っ! \( ̄ロ ̄;)/
あいや〜、アタシは”オペラ座の怪人”かよ!?
たぶんまだ続く
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