蘇州河を歩く その2 (橋のある風景) [当代上海]
蘇州河を渡る橋の上から外灘、東方明珠塔(Dong Fang Ming Zhu Ta)を眺める男女。
未来も過去も、夢も挫折も、あらゆるモノやコトを呑み込む街・上海。
二人にとってこの街はどんな風に映るのでしょうか?
四川路橋と上海郵政博物館。
後ろのビルさえなかったら、20世紀初頭の上海の風景。
今も昔も多くの人が行き交い、そして未来も多くの人が行き交うであろう街。
生き残る者と物、生き残らない者と物。
一年後? 十年後? 以后的事誰都不知道。(今後の事なんて誰にもわからない)
この船で働く男たち。
黙々と作業を進めるその姿は「男子漢」(Nan Zi Han)という言葉がよく似合う。
その逞しい出で立ちとは裏腹に話をするととても気さくで、ひろネコのような
「ヤサ男」とは対照的に、まさに「男子漢」(壮健な男)を思わせるカッコ良さを
纏う人たちであります。
外白渡橋の先、蘇州河と黄浦江とが合流したところが外灘で、その向こう岸・浦東
に聳える科技高楼(ハイテク高層ビル)の華やかなフィスは若者たちの憧れではある
が、この街を縁の下で支える力持ちはひっそりとした裏街で地味な作業をしている
労働者たち。
背広にネクタイもイカスけど、作業着に安全靴もまたカッコイイのだ!
小ジャレた服着て澄ました横顔で、「茄子~っ!」
日本だと記念写真を撮る時に笑顔にするのは「はい、チ~ズ!」ですが、
中国では「茄子!」と言います。
あ、中国語の「茄子」は「ナス」とは読まず、「チエズ」(Qie Zi)と読みます。
くれぐれもお間違えのないようにっ!
では、もう一度。
はい、「チエズ!」
は~い、よくできました。
外白渡橋越しに眺める外灘(Wai Tan)と浦東(Pu Dong)の高層ビル群。
仮に上海市を二つに分割するとしたら外灘を流れる黄浦江(Huang Pu Jiang)を
境に「浦東」(“河口の東”の意)と「浦西」(“河口の“西)に分割できます。
再開発によって刷新された浦東は今や上海でも最もモダンなエリア。
それに比べて浦西は再開発されているとは言うものの未だ租界時代の名残が濃厚で
西洋と東洋、19世紀の後半と21世紀が入り混ぜこぜになっているカオス状エリア。
どちらがより面白いか?と問われたらひろネコは「カオス」の方に軍配を上げます。
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