ライカはエライカ? [自言自語]
微粒子の霧で霞んでいるのか?それとも単なる曇りなのか?
こんな日は外へ写真を撮りに行くのもナンなので、部屋でウダウダしているのが一番!
とはいえ、ただウダウダしているだけではツマランので“カメラ遊び”でもしようかと。
“カメラ遊び”って何かって?
まぁ、何と言うか、いわゆる“着せ替えカメラ”ですな(爆)
まずは『ひろネコの館』で定番のM Monochrom+Summicron 50mm F2 (2nd) を。
ただ、X2 だと30cm までしか寄れないので、接写をするにはチト厳しい。
もともと70cm までしか寄れない“M型” に比べればまだマシですが、
それでも、マジで寄ろうと思ったら物足りない。(上の写真、思いっきりトリミングしてまふ)
しかし接写のためだけにわざわざ一眼レフを買うのはおもしろくない。(そんな予算無いし)
じゃ~どうする?????
M型ライカで接写をしたい!!
そんなアナタの悩みを解消する
魔法のアイテムとは???
↓ ↓ ↓
じゃじゃじゃ~~~~ん♪
その名は
“Visoflex”
(“ヴィゾフレックス”と読みます)
M型カメラのマウントにレフレックスユニットを「ガチョ~ン!」と取り付け
ペンタプリズムを「シャキ~ン!」と嵌め込み
シャッターの高さを「グリグリ」と調整するだけで
あ~ら不思議っ!
M型ライカが一眼レフに早変わり~~~っ♪
(拍手喝采)
※ 取り付けや使用方法の詳細はライカ本またはカメラ屋さんで勉強してねん♡
ま、ざっとこんな感じですな。
M2 と合体したVisoflex Ⅲ+Ⅱ型用ファインダー+Elmar 65mm F3.5 ……
なかなか精悍だしょ?
ところが……
これをM Monochrom に付けようとしたら \(* ̄□\) ̄□\) ̄□\))))オォ~ット!!
ご存知の方も多いと思いますが、
M型って、M6TTL 以降は軍幹部に電子基板を入れる都合か何かで、
カメラの高さが5mmくらいノッポさんになっています。
カメラの高さが5mmくらいノッポさんになっています。
おかげで本来M型にジャスト・フィットのⅡ型用ファインダーが付きません(冷汗)
だったらVisoflex Ⅲ用の“オリジナル”を付ければいいじゃんっ!となるのですが、
残念ながら“バラ売り”のを都合のいい組合せで買っただけなので、ある意味想定外でした。
残念ながら“バラ売り”のを都合のいい組合せで買っただけなので、ある意味想定外でした。
しかし、ここで諦めるわけにはいきません!
オマケでもらったウェストレヴェル・ファインダーに登場していただくことにしましょう!!!
↓ ↓ ↓
何だか煙突のようでイマイチですが、これならM Monochrom の軍幹部と干渉しません。
また、接写スタンド等でレンズを真下に向けるようにカメラをセットした場合は
こちらの方が使いやすいのであります。
注: R-D1にも取り付けOKですが、R-D1のフォーマットはAPS-C なので、フォーカス・スクリーンにマスキングをして
サイズを合わせた方が使いやすいと思います。
サイズを合わせた方が使いやすいと思います。
横から見るとこんな感じ。
「ニョキッ!」と出たシャッター・レバーがメカメカしさを醸し出しています。
シャッター・ボタンはネジで高さが変えられるようになっていて、カメラに合わせて、
あるいはミラーアップやシャッターのタイミングに合わせ、お好みで調整可能です。
真ん中に見える銀のダイヤルですが、これはシャッターとミラーのモードダイヤルです。
① 黄色の点: ミラーがクイックアップしてからシャッター
② 黒色の点: ミラーがスローアップしてからシャッター
③ 赤色の点: シャッターとは独立してミラーアップ
実際の使用感は見た目どおり。
メカメカしく、ややっこしく、
しかも メンドクサイ!( ̄▽ ̄;)
何と言っても儀式が多い、いや、多過ぎますな。
単体露出計を使用する場合、まずはEV値を測り、お好みの絞りとシャッタースピードを
決めます。
TTL測光の場合、まずはミラーアップしてからシャッター・ボタンを半押しして測光し、
露出を決めます。
いずれにしてもプリセット絞りなので、
露出を決めたら一旦絞りを開放に戻してからピントを合わせます。
ピント合わせが完了したら、絞りをプリセットしておいた位置に戻してから、いよいよ撮影。
AEを使う場合は絞り開放でピント合わせしてから任意の絞りに設定し、
シャッターを切ればよいのですが、その場合、上記のようにシャッター・ボタンのネジを
上手く調整しておかないとミラーアップとシャッターリリースのタイミングが合わず、
「AEが正常に作動しない」、または「ミラーアップする前にシャッターが切れる」
という事態が起きます。
つまり結論として
とてもじゃないが“速写”はムリ(泣)
手持ち撮影は何とかできますが、良い子の皆さんは三脚を使用した方が無難です。
特にウェストレヴェル・ファインダーの場合、二眼レフに慣れている人ならともかく、
左右が逆像になるので構図を決めるのに苦労すると思います。
でも、Elmar 65mm の写りを見たら、
この面倒なシステムも「まっ、いっか!」と許してしまえるのではないかと……たぶん、ね。
ではさっそく、M Monochrom+Visoflex Ⅲ+Elmar 65mm F3.5で試し撮りを。
(ノートリミングですが、縮小してます)
(ノートリミングですが、縮小してます)
① レースのカーテン
② 淮海中路のデパートにで二本98元で買ったワインのラベル
③ M2 + Summaron 35mm F2.8
クリックすると等倍で (アタシの指紋が……)
同じく、クリックすると等倍で
④ M3 + Summilux 50mm F1.4
レンズにピントを合わせた別のカットを等倍で (ちょっと甘いな)
なかなか“いい味”が出ていると思いますが、如何でしょうか?
(もうちょっと巧く撮れよ!というツッコミは御遠慮ください)
(もうちょっと巧く撮れよ!というツッコミは御遠慮ください)
レンジファインダーのM型ライカですが、「イザ!」となったら一眼レフにもなってしまうのです。
確かにメカメカしく、ややっこしく、メンドクサイ機構ですが、レンジファインダーに拘りながら、
その欠点を補うために可能な限りの工夫を凝らす真面目さ、そして1954年登場のM3から
デジタル化されたMシリーズまで互換性のあるシステムを作り続けている頑固とも言える
直向きさがライカのエライところなのです。
そんなライカに敬意を表して、ひろネコは今年もライカを相棒に写真を撮り続けようと思います。
2014-01-04 23:30
nice!(3)
コメント(0)
コメント 0