垣間見 [老上海]
初到上海(上海に来たばかり)なので、まずは近所の偵察を。
すると、当代上海の華やかな大通りの隙間にポッカリと口を開けた亜空間のような路地が。
ううっ、行ってみたい! 見てみたい!
そんな衝動を抑えながら淮海中路を東へ向かい、西蔵南路を左に曲がって人民公園へ。
途中、そびえ立つ高層ビルの合間に佇む老上海の街並みが……
ああ、何て魅力的な路地なんだ! 気になって気になってムズムズしています。
でも、慣れないせいかビビッてしまい、なかなか踏み込むことができません。
そんな恥ずかしがり屋さんなひろネコ、とりあえず路地の入口から垣間見を。
(要は“覗き”だろうがっ!)
インターナショナルなブランド店が立ち並ぶ華やかな表通りは今や“個性的”とは言い難い。
一方、古き良き時代の面影を残した老上海には香港や澳門の裏街にも共通した雰囲気が。
それは異なる文化が完全に融合される以前の和洋折衷的な「ゴチャ混ぜ」が醸し出す匂い、
つまり「カオス」の匂いなのだと思う。
例えば、昨夜見た、こんな雰囲気……
こういう怪しげな光景こそ「らしい」のである (と思うのはひろネコだけなんだらうか?)
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今夜の一曲はマイルス・デイヴィスのアルバム「Kind of Blue」から、「Blue in Green」。
マイルス・デイヴィスのトランペットとジョン・コルトレーンのテナー・サックス、
そしてビル・エヴァンスのピアノが奏でる絶妙なアンサンブルに酔いながら
上海の夜は更けてゆくのであります。
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