錯覚 [日記]
目覚めると窓の外に青空が広がっていた。
枕元に転がっている目覚まし時計で時刻を確認すると、すでに6時50分。
ま、まずい……寝過ごした!
目覚まし時計は6時にセットしておいたはずなのに、鳴らなかったのか?
それとも、爆睡していて気付かなかったのか?
慌てて飛び起き、コーヒー・メーカ―をセットしてからシャワーを浴び、
歯を磨き、髪を整え、コーヒーを飲みながら服を着て、ノートパソコンをカバンに入れ、
靴を履いて玄関を飛び出し、エレベーターに乗って1階に下り、
外へ出てから迎えに来ているはずの会社のクルマ(MAZDA MPV)を
キョロキョロと探した。
い、いない!?
総経理もYさんもTさんもいない。
腕時計の針は7時20分を指している。
いけない、5分遅かった。
ってことは……もしかして、置いてきぼりを食らったか?
え゛~、たった5分なのに薄情なっ!
先に行くなら電話くらい掛けてくれればいいのに!
あいや~、マジ冷たいなぁ。
念のため、Yさんに電話してみることにした。
Yさんのケイタイ番号を検索していると、
ディスプレイの端っこの「5:23」という数字が目に留まった。
ん? ゴジニジュウサンプン?
もしかして、5時23分?
何てこった!
確かに、夏至の頃の日の出時刻は3時50分くらいだから、5時だったら充分明るい。
つまり、“錯覚”だったってことか。
あ゛~、損した。
部屋に戻って二度寝しよっと。
服を着たままベッドにゴロン。
そのまま目を瞑って……
「はっ!」と気が付くと7時15分。
ドタバタしながら出てゆくと、みなさんお待ちかね。
「なんだよ、寝坊かぁ?」
「いやぁ、ちょっと早すぎたもんで、出直して来たんですよ」
「何言ってんだか! 寝坊したって正直に言えよ!」
「いや、ホント、早すぎちゃって」
「あ、そ、いいよ、もう。」
昨日の朝、「おはようございま~す!」と
会社のクルマに乗り込んだら
運転席に見知らぬおネイさんが……( ̄▽ ̄;)?
「你是誰啊? 干什么呀?」(アンタ誰よ? 何してんのよ?)
「対不起、我看錯了!」(すみません、間違えました!)
会社のクルマはその後ろにいて、運転手を筆頭に全員が一部始終を見て大笑い。
「オマエ、大丈夫か? ボケたんじゃないか?」
「いやぁ、同じクルマだったので、つい。」
もしかして、マジでボケてきたのかなぁ。
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