大陸の上にも13年 (写真で綴るひろネコ秘話) [自言自語]
「石の上にも三年」とは言いますが、私・ひろネコは本日を以って
大陸の上に住んで13年目であることに気づきました。
結婚して1年余り、「え゛~っ、信じらんない!」と泣く妻の手を振り払い、
誕生して1ヶ月余りの可愛い一人息子を残し、
初めてこの国で単身赴任を始めたのは忘れもしない2001年の1月10日。
13年目ってことは干支が二周目に突入しちゃってるってことですよ、奥さん!
その日、私はK部長に連れられて新東京国際空港からANAに乗り香港へ。
さらに船で広東省珠海市の九洲港に到着。
ここがあの、憧れの大陸か……思えば遠くへ来たもんだ。
そもそも、この大陸に対して憧れるきっかけはNHKの「シルクロード」。
天に聳える山々、広大な砂漠……「男のロマン」ですな ( ̄ー ̄)ふふっ
と~こ~ろ~が~っ。
赴任地である中山市に向かう途中に見たものは……
う~み~は~♪ ひろい~な~♪ おおき~いな~♪
いやいや、そうでなく。
天に聳える山々は? 広大な砂漠は?
しかも椰子の木とかソテツとかが生えいる!?
「男のロマン」は何処へ?
しかも田んぼがあって、案山子が立ってて、牛もいて、バナナやマンゴウもあるらしい。
私の脳ミソの中に漂っていたイメージとは全く異なるものでした(自爆)
そして、人民服を着て自転車に乗った群衆がいない……orz (いつの時代じゃ!)
「あいや~、こりゃ全然違うところに来ちゃったぞ!」
そう思ったところで、アフター・フェスティバル。
そして時は流れて2008年4月。
亜熱帯の中山から北北東へ約2500km!
北海道旭川と同じ緯度の長春へ!(寒いわけだよ)
新居から眺める風景は同じ大陸と言えども南と北ではずいぶん違うものです。
しみじみと思った三日後、
そして今、2013年の1月10日は……
あの日から13年、当初は「ニ~ハオ」と「シェシェ」しか知らなかった私も
今では「南方訛り」の普通語(プートンファ)≒北京語が話せるように。
そして「ばぶ~」だった息子も4月からは中学生。
「いつか親子3人で室内楽をやろうぜ!」と習わせたはじめたピアノもそこそこ上達し、
近頃ではショパンのバラードをポロポロと弾くくらいに成長した……(遠い目)
「親は無くとも子は育つ」と言いますが、
それはまぁ、カミさんと周囲の人々の功績なのだと思って感謝しておりまふ。
それにしても私ってば、この先はどうなるんでしょうか?
このままこの大陸で一生を終えるのはちょっと……
近頃思うんですが、やっぱり日本はいいなぁ。(しみじみ)
離れてみると改めて日本の良さがわかるんでしょうかねぇ。
P.S.
今回は少し脱線してしまいました。
次回は再びハルビンということで。
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本日の気温
最低: -26℃
最高: -17℃
はじめまして。昨年8月森さんのところでお写真拝見してました。1月の1,2日に長春に滞在したのですが、ほんとに寒かったですね。私たち夫婦が始めて中国旅行を始めたのもちょうど同じころで、それから飽きもせずずっとあちこち通ってます。(仕事ではないけれど)。数年前のこの時期にハルピンの小売祭りに行きましたがマイナス30度以下になり、ライターが着荷しなく、コンパクトカメラのレンズカバーの開きにくかった覚えがあります。まつげも凍ってましたね。
昨年夏にひょうんかことから森さんご夫妻と知己を得て楽しく過ごさせていただきました。今年もまた、夏におうかがいします。できれば御目文字かなえばと存じます。
by ゆみこひめ (2013-01-11 12:47)
ゆみこひめさま、ひろネコの館へようこそ!
そして、コメントありがとうございます。
長春の魅力はやはり冬にあると私は思います。
長く厳しい冬があるからこそ、待ちに待った春が愛おしく、
暑い夏の激しさが狂おしく、短い秋の儚さを感じるのだと思います。
その喜怒哀楽にも似た季節の折々を
この場で表現することが私の目指すところです。
今後ともよろしくお願いします。
by hironeko (2013-01-11 23:08)