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小春日和 [当代上海]

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合鍵作りから電気炊飯器の修理まで請け負う便利屋の老板は呑気にお昼寝中。 

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便利屋のオヤジと違って真面目に働く山东杂粮煎饼屋(揚げ餅屋)

小春日和の上海、中山公園近くの安化路。
目まぐるしく変化する街の中で昔ながらの風情が残る場所に遭遇すると
なんだかホッとするものがあります。

 

今夜は平安夜(クリスマス・イヴ)。
これといって何もないサイレント・ナイト。
ワインを飲みながら、カール・リヒターの弾くバッハのオルガン曲を聴いてます。

Merry Christmas! 聖誕節快楽!

 


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ながい、ながい、リヤカーのはなし [当代上海]

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注)
紙面の都合により敢えて90°左へ回転させてあるため、良い子の皆さんはご使用のディスプレーを
右へ90°倒して見ていただくか、「別のウィンドウで開く」あるいは
「名前をつけて画像を保存」してから
90°右へ回転させるなどして閲覧してください。

奇天烈な建築物、奇抜なファッション、奇矯な振る舞い、奇想天外な計画……

日本人からすると、この国には「奇」のつく物事が多すぎるように思いますが、
この国の人民たちにとっては「没有什么奇怪的事」(別に可怪しくも何ともない事)
あることが多々あります。

その一例とでも申しましょうか、↑ の写真はこの秋、地下鉄10号線虹橋路駅近くの
淮海西路で撮影したもの。
いわゆる積載オーバーと申しましょうか、原型は一台のリヤカーなのでしょうが、
それをどうやって改造したものか、自動車工場から新車を積んで運ぶキャリアカーの
ような、ながい、ながい、リヤカーなのであります。

麦わら帽子をかぶった、遠目からでは男とも女とも判別のつかない小柄な男が
夥しい数の籐椅子を載せたリヤカーをゆっくり、ゆっくり、黙々と引いてゆく……

その時、思い出したのが学生時代にハマった作家・金井美恵子の書いたエッセイの
タイトル「ながい、ながい、ふんどしのはなし」(筑摩書房)でした。

眠りにつく前に「ながい、ながい、◯◯◯のはなし」という物語を聞かされる子供は
それがどれほど長いのか?それが一体どうなっているのか?を知りたくて知りたくて
ワクワクするせいで却って眠れなくなってしまうのですが、そういう子供の好奇心を
くすぐる物語というのはたとえオチがわかっていたとしても何度でも何度でも
しつこいくらい繰り返し聞きたくなるものです。

ちょっとオサレな淮海西路に突如現れた「ながい、ながい、リヤカー」に我を忘れ、
口をポカンと開けたままカメラ片手にその後を追う私は、その昔、冬の晩になると
「チリン チリン」と鈴を鳴らしながらどこからともなくやってくる焼き芋屋さんを
追いかけたころの精神年齢と大して変わらないのかもしれません。

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ながい、ながい、リヤカーは数えきれないほどの籐椅子を載せたまま、ゆっくりと
音もなく虹橋路との交差点を右へ曲がり、やがて見えなくなってしまいました。

 


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空飛ぶ空港 - 上海浦東空港 [当代上海]

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上海浦東空港第二ターミナルビル(T2)3階D90搭乗口付近

この日の朝はいつもよりも早く空港に着いたので、さっさと出国手続きを済ませて
搭乗口に向かったのですが、まだ時間が余っていたので先端まで行ってみました。

そしてびっくり! ( ̄0 ̄;)
この位置から見るとターミナルビルそのものが巨大な飛行船のよう。

歩きまわっていろんな角度から撮ってみましたが、シンメトリックな構図となる
この位置が一番それっぽいかも。

このまま空を飛べたらきっといい気分だろうなぁ……

 


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中国当代撮影展 - 上海民生現代美術館 [当代上海]

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国慶節の連休中、上海で日系企業に就職した中国人の友人と地下鉄・虹橋路駅近くの
上海民生現代美術館へ行き『中国当代撮影 2009-2014』を観てきました。
10月15日までだったので「今さら」ですが、なかなか興味深いものがありました。 

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『中国当代撮影 2009-2014 』のパンフレットとチケット
 

パンフレットには「中国撮影芸術の歴史的発展と現状」とか「変化する中国社会と
現代芸術」とか如何にも中国らしい大げさな謳い文句が書かれているだけでなく、
「撮影とは社会、現実、歴史的“真実性”、“在場性”(その場に居合わせること)の
記録である」なんて読んでいるこちらの方が赤面してしまうことも。(//∇//) イヤン

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で、何故2009年からなのか?というと「2009年は中国にとって、あるいは全世界に
とって特殊な意義を持つ一年」で、「金融危機に伴う国際社会の構成と秩序が再構築
される一方、北京オリンピックの成功を果たし、国際金融危機の中でも依然として
継続的に発展する中国が国家の実力と地位を改めて世界に知らしめた年」である…

と。 ( ̄_ ̄;) へ〜 そうなんだぁ 

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そんなわけでこの写真展は「限りなく発展する中国社会の偉大なる変化」や「豊かで
文明的な生活を送る中国人民の姿」を強烈なナショナリズムを以って表現している
作品ばかりが展示されているのかと思いきや、グロテスクとも思えるような風俗、
過激な競争社会から生じた精神的圧力、朽ちてゆく農村、公害を撒き散らす工場、
過剰な都市開発の象徴(成れの果て)である鬼城=ゴーストタウン……etc.
それらをシュールに、あるいはコミカルに表現した作品が多々ありました。 

 

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写真展といえば、上海で活動する写真家・海原さんが11月1日から二週間、
東京の新宿で写真展を「こっそり」と開くとか。

お題は『新博物図鑑』。
詳細は http://blog.goo.ne.jp/shanghai_eye にて。

 


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「スマ中」な人々 in 上海 [当代上海]

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人待ちの間にスマホ(淮海中路)

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歩きながらスマホ(淮海中路) 

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こちらも歩きながらスマホ(十钢2号路)

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電動スクーターを停めてスマホ(淮海中路)

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お兄さんも電動スクーターに座ってスマホ(陕西南路)

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髪を振り乱してスマホ(古北/水城南路)

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ベンチに座ってスマホ(淮海中路)

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あっちでもこっちでもスマホ(陕西南路)

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お父さんもスマホ(淮海中路)

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有名ブランド店の店員さんは仕事中でもスマホ(淮海中路)

 

日本全国のみならず、中国大陸の上海でも「スマ中」=「スマホ中毒」が大流行。
スマホ・ウィルスは人類を滅ぼすのか!?

 

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こちら中国人民でごった返す南京東路のアップルストア前。
iPhone 6 が発売されたので「スマ中」な人々は今後さらに増殖することでしょう。 

 


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