スクーター天国の台湾でエコについて考えてみた [台湾]
以前も書いたように、台湾はスクーターだらけ。
便利なので日本も一時期すごかったですが、今ではすっかり少数派。
香港や澳門では日本から輸入されたと思しき中古のスクーターをよく見かけたけど、
台湾は現地生産をしているのか、新車がたくさん走ってます。
大陸は電動が主流になってますが、台湾は従来通りの内燃機関。
しかも、排ガス規制が厳しい日本では今や風前の灯となった2ストロークが主流で、
まだまだ市民権を確保してます。
スタイルは様々。
無防備というか、命を捨てているとしか思えない大陸人と違って、
台湾の皆さんは一応それなりにヘルメットを被ってます。(走りはけっこうブッ飛んでます)
街のあちこちにある修理屋さん。
新し物好きの大陸人はサッサッと電動車に乗り換えたけど、その分が粗大ゴミとして
廃棄されたんだから、何だかもったいなよなぁ。
電気自動車は排気ガスを出さないから「エコ」と言うけれど、モノを作ってはゴミに
して、またモノを作ってはゴミにするのがエコなんだらうか?
世界各地で年間1億台とまでは言わないが、9千万台くらい生産されている自動車。
その中で、このところエコの代表みたいに奨励されているハイブリッド・カー。
電気+モーターでアシストするから「燃費が良い」=「エコ」という図式ですが、
ハイブリッド・カーのような「ニコイチ」は言わば過渡期の産物。
将来は燃料電池(≒自家発電)で走る電気自動車になると思うんですよね。
しかも今年から「非エコカー」に対して増税することになりましたが、ここで言う
「非エコカー」の定義は燃費や排気ガスの排出量ではなく、新車から11年まで、
13年経過、18年経過と年数で区分するというのだからワケがわからない。
つまり、今はエコの代表みたいにモテはやされているハイブリッド・カーではあるが
「今はエコカーでも古くなったらエコカーじゃないよ!」というわけか(笑)
ということは自動車産業振興のために「古いクルマにいつまでも乗ってないで、
さっさと新車に買い換えよろ!」と言っているのではないか?と勘ぐりたくなる。
考えてみれば、デジカメもエコとは言えないことをやっているなぁ。
電気製品は日進月歩かもしれないが、ちょっと画素数が増えたから新型とか、
ちょっとAFが進歩したから新型とか、今まで世界でどれだけのデジカメが生産され、
そしてゴミになったのか?
あいや〜、ぜむぜむエコじゃないじゃん!
ここ十数年続いたデジカメブームはムダ作りとムダ使いの象徴だったといえますね。
CMOSなどのセンサーは、使えば使うほど劣化するので、デジカメはいずれゴミにしかならない。
そういう意味でも、デジカメは家電ですね。
悲しいかな家電は骨董品にならない。
デジカメなんて、リースした方が良いのではないでしょうか。
by かいはら (2016-01-28 01:36)
なるほど、必要なときにリースで。
エコのためにはその方がいいかもしれません。
リースといえば、別役実の書いた「猫貸屋」というお話があります。
「猫いりませんかぁ、おとなしい猫」という売り声で寂しい老人に猫を貸してあげます。
その街は老人ばかりなので、一人減り、二人減り・・・
そのうち借りる人がいなくなってしまう。
カメラ人類が減ってスマホ人類が増えると、
カメラ貸し屋からカメラを借りる人もいなくなったりして・・・
by hironeko (2016-01-28 22:10)
ハハハッ、おもしろい。
時代が変わればその時代に合ったまた新しいビジネスが始まります。
今日上海で新しいフジのPro-2を触ってきました。
とても良いよ。
2月に見せてください。
by かいはら (2016-01-28 23:07)
了解です。
Pro2を愛でながら一杯やりましょう。
by hironeko (2016-01-29 01:15)