撮影機材四方山話 [自言自語]
1. α7ⅡとM Monochrom との主従関係
SONY α7Ⅱはカメラとしては「はぁ?」な部分が多くて時々ブン投げたくなりますが
マウントアダプタを介せば古今東西の古レンズが使えるのでけっこう便利。
私も御多分に漏れず、その御利益を十二分に享受しておりまふ。
特にLeica M Monochrom のサブ機として、超広角のSuper-Angulon 21mmで
構図をキッチリと決めたい時や望遠レンズのHektor 135mm を使う時など、
レンジファインダーではチト厳しいという場面で。
「だったらα7Ⅱでいいじゃん!」というわけにはいかないところがカメラ。
機能の多さや利便性だけでは語れないのであります。
2. マウントアダプタにドキッ!
ところで、ここ数日で記事にしている奈良井宿で撮影中、M Monochrom からα7Ⅱに
持ち替えたその時、何やら違和感を感じました。
α7Ⅱに付けていたのは近頃マイブームのHektor 135mm。
構えた瞬間に、その細い鏡胴がグラグラするのであります。
まさか、途中でポッキリ折れているのでは?とビビリましたが、レンズに異常ナシ。
でも、何となく不安なのでピント合わせをする時もシャッターをリリースする時も
鏡胴をカメラボディに押し付けるようにして撮影。
そして辰野に戻り、何気に再チェックしたところ・・・
ん?
んんん???
もしかして、ビミョ〜に浮いてる???????(っていうかカパカパしてる!)
そうなんです。
マウントアダプターのレンズ側のネジが緩んでいたのであります( ̄ロ ̄;)ひえ〜っ!
しかも全部。
下手をすると「ズボッ!」だったので、ドライバーで締め直しましたとさ。
上の写真と下の写真を比べるとネジがどんだけ緩んでいたかがわかります。
こりゃネジロックを塗っとかないと危険ですな。
3. バックフォーカスに注意!
マウントのネジを締めている時に気づいたのはボディ内部のキズ。↓
もしかして・・・
ご存知の方も多いでしょうが、Super-Angulon 21mm F3.4 は前後対照のレンズ。
しかもバックフォーカス(レンズ後端からフィルム面まで)が極端に短いのが特徴。
つぶらな瞳のSummaron 35mm(右)に比べるとSupper-Angulon 21mm(左)の
後玉が極端に飛び出しているのがよ〜くわかります。
つまり、α7Ⅱボディ内部のキズはSuper-Angulon の後玉枠が擦れた痕であります。
というわけで、全国の善良なるα7ファンの皆さま、Super-Angulon 21mm F3.4 を
ご使用の際はくれぐれもご注意を!
4. 重箱の隅は気にしない
近頃よく耳にするのが「テレセントリックがうんたらかんたら」というセリフ。
確かにSuper-Angulon 21mm のような前後対照玉で、バックフォーカスが極端に
短いレンズは“レトロファーカス・タイプ”(あるいはディスタゴン)と比べると
「テレセントリックがうんたらかんたら」の件については考慮されていません。
その結果、下の写真のように周辺光量が極端に低下したり画面の四隅が流れたり
という現象が起きます。
「へっ、そうなの?」と思う方のために参考としてお見せします。
例えば、画面の短辺方向を直径とした円の範囲くらいまではしっかり写ってます。
で、四隅を同倍で見るとこんな感じ。
同一条件でテストしていないのでキッパリ断言することはできませんが、
M Monochrom の場合、周辺光量はガクッと落ちますが、画像の流れは少なめ。
一方、α7Ⅱの場合は周辺光量の不足は少なめですが、像の流れは多め。
いずれもピンホールカメラで撮ったみたいで面白いです。
マウントの件、注意してください。
私のも同じでした。
by かいはら (2015-06-13 18:55)
やはり!
そのへんのツメがよくなるといいんですが・・・
そのあたり、コシナ製のヘリコ付きは大丈夫なんでしょうね。
by hironeko (2015-06-14 20:56)
コシナのを常用してますが、やっぱり安心。
by かいはら (2015-06-14 23:58)
そうですかぁ。
となるとアタシも一つポチッと・・・m( ̄▽ ̄;)
by hironeko (2015-06-15 21:51)