ニセモノ天国(文廟) [南通老街]
南通文庙は北宋太平興国五年(980年)にはじまり、大門=戟门(Ji Men)や奥に見える
大成殿などは明清代に建てられたそうな。
1983年には南通市、2011年には江蘇省の文物保護単位=文化財として指定されたが
文庙の敷地内はいつの間にか「文廟古玩市场」(Wen Miao Gu Wan Shi Chang)と称した
ニセモノ骨董品のフリーマケット状態になってしまったそうな。 (看板まであるし)
敷地内には無許可で売られているニセモノ骨董品がザクザク。
この手の贋物はこの大陸のどこへ行っても売ってます。
長春の偽満州博物館の敷地内にある土産物屋でも毛沢東語録や正宗四十八手集などと
一緒に売ってます。
店の裏に行くと古銭に見せるために腐蝕させる作業なぞしていて、こんなの買う人が
いるのかなぁと思いつつ見ていると、それはそれで勉強になります。
アレもコレも全部ニセモノ。
管理費(所場代)は20元/日(≒380円)らしい。
写真を撮っていたら、どこからともなくヤバそうなお兄さんがやってきた。
「喂,你是记者?还是警察?」(おい、アンタは報道か?それとも警察か?)
「不、我是旅游的。」(いんや、旅行だよ)
「这里不可拍照的,知道吗?」(ここは写真撮っちゃダメなんだよ、わかったかぁ?)
「是吗? 那我不拍了。」(そうなの?じゃあ撮らないよ。)
ニセモノ業者は文庙の敷地内だけでなく裏門にもウヨウヨ。
何だかここはシロウトさんが来るところではなさそうな雰囲気。
偽骨董品の闇市とも言える古玩市场は10年ほど前からゲリラ的にはじまったらしく、
南通市城管局や工商局、文化広報新局が繰り返し実施している取り締まりにもめげず
ほとぼりが冷めると復活してくるので市の関係者は頭を悩ませているとか。
http://www.zgnt.net/content/2011-10/17/content_1934688.htm
何がひどいかというと、敷地内はゴミだらけ。
弁当の容器やペットボトル、食べかす、散乱する紙屑に煙草の吸い殻・・・
そして鼻に纏わりつくトイレ臭( ̄⊥ ̄;)
まさに乱摆乱占、以假充真、秩序混乱。
とてもじゃないが千年以上の歴史がある文化財保護地区とは思えん!
一枚目にも四枚目にも写っているこのオバサン。
ひろネコが文庙内をウロウロしている間、ず〜っとこの姿勢で昼寝をしていた模様。
というわけで最後にパチリ。
日当たり良好で、よく眠れたことでしょう。
いつも思うけど、どのくらい儲かるのかね?
by かいはら (2015-02-10 12:20)
かいはらさん
そもそも買いに来ている客が見当たらない(笑)
商売というよりは愛好家(!?)の集まりのようにも思えます。
by hironeko (2015-02-11 20:28)