上海譚 - 夢花街から文庙路 [老上海]
ここは夢花街
路地裏の散策
陽だまりには洗濯物がゆらゆら
旅人の肩にはカメラがぶらぶら
儚くも優美な名前に似合わず生活感が其処此処に滲み出ている裏街通り
まったりした時の流れに身を任せ男子二人は足の向くまま気の向くまま
秋の一日は和やかに
時の流れは緩やかに
近所の同級生かなぁ……前を歩く二人の会話が断片的に聞こえてくるのですが、
どうやら上海語らしく、私にはさっぱりわかりません。
もしかしたらいたずらの計画でも立てているのでしょうか?
午後の太陽を背に受けてとても楽しそうに歩く二人の後を追いながら、
ふと自分が子供だったころ、学校からの帰り道を思い出したりして……
あ、背後から忍び寄る中年日本男子は決して“変なおぢさん”ではないからね♡
夢花街(Meng Hua Jie)の突き当りを右に曲がると学宮街。
さらに突き当たると文庙路(文廟路)。
文庙(Wen Mio)とは孔子を祀った霊廟で、上海だけでなく全国の彼方此方に。
南京の夫子庙(Fu Zi Miao)も文庙の一つ。
「学問の神様」という点では東京の湯島天神みたいなものですかねぇ。
文庙路のもう一つの顔は上海のヲタク系が集まるフィギュアショップ・ストリート。
数年前はコスプレ・ストリートだったとか。
いやぁ、屋台まで出ていて、それはそれは賑やかでありました。
P.S.
先ほど先日退院した母親に電話を掛けました。
まだ痛みはあるようですが、何とか一人で生活できるようになったようです。
遠慮しながら長男夫婦の世話になるのもナンだし、海外に出っぱなしでタマにしか
帰ってこない極楽とんぼの次男なぞ当てにならないし、昔から付き合いのある
同年代のジジババ同士、持ちつ持たれつの関係で老後を過ごす方が気楽でしょう。
人間、何歳になっても自立心があれば自ずと生命力が湧いてくる。
そんな母親を見ていて、こりゃ百でも二百でも好きなだけ長生きしてほしいものだ
と思いましたとさ。メデタシ、メデタシ。
お母さん大したもんだ。
やっぱ、女の方が男より強いですな。
極楽トンボでいられるなら、続けた方が良いよ。
by かいはら (2014-12-10 01:10)
お母様、退院おめでとうございます?
しかし、
自分の老後のことも考えてしまいました…
by maki (2014-12-10 12:17)
かいはらさん
そうですね。
兄弟でも思うことは様々ですが、私としては苦労してきた母親には余生を楽しく過ごしてもらいたいですし、自分もやりたいようにやりたいですから。
by hironeko (2014-12-10 19:28)
makiさん
ありがとうございます。
私も親を見ていて自分の老後はどうなるのかなぁと考えるようになりました。
ま、私は極楽とんぼなので中国語で言うところの「听其自然」かな、と思ってます。
by hironeko (2014-12-10 19:32)