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上海譚 - 中華路から董家東路 [老上海]

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地下鉄9号線の老西門駅から迷路のような路地に入ってウロチョロ。
塀の向こうに陆家嘴の高層ビルが見えたと思ったら、そこは中華路。

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湾曲した中華路に沿って建てられたレンガ造りの長屋。
クモの巣状に張り巡らされた電線のうち、
二本ずつ並行に伸びているのはトロリーバスの架線。
交差点に立つお巡りさん、立ち話してないで仕事しなさいってば! 

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中華路でお巡りさんが立ち話をしていた交差点を右に曲がり、老上海のニオイが
濃厚に漂う平屋造りの長屋が並ぶ董家東路へ。

手前の「照相彩扩」(写真撮影・カラープリント引き伸ばし)の看板は写真館。
「专卖 铁观音 乌龙茶 龙井茶」はお茶屋さんで、店先に並べた特売品の他に
何故か調味料やサンダル、扇風機まで並べてあります。
その向こうに携帯電話屋、ワンタン屋、焼肉屋、雑貨屋etc。
この界隈だけで日常生活がすべてまかなえるくらいのお店が犇めいています。 

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振り返ってもう一枚。 
千里香馄饨王(千里香ワンタン王)は最近値上げしたのか、メニューを書いた看板の
大肉麺と大排麺と辣肉麺のところにガムテープが貼られ、その上からマジックで
「11元」(198円)と書き改められています。
携帯電話屋の店先に座って通行人にガン飛ばしている阿姨(おばさん)。
確かに世の中は不景気ですからねぇ……
でも、そんな顔で睨んでたらお客さん逃げちゃうでしょ?

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さて、董家東路のはずれで見つけたこの車両、何だかわかりますか?
一見、へなちょこな四輪駆動車に見えますが、実はこれ、
Schmitz / One Seven社(ドイツ)製の特殊泡消火設備を搭載した
Gimaex社(フランス)製の「Schout」という名の小型消防車なんです!

定員は二人。
エンジンはV型2気筒、排気量は650cc、出力は43kw (59HP)で、四輪駆動。
幅1,390mm、全長2,380mm、ホイールベース1,499mm、最低地上高210mm、
車重900kg。

老上海で見つけた最新技術。
これなら狭い里弄の奥で火災が起きても消火活動ができますね。 

http://www.gimaex.com/
http://www.oneseven.com/

 


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かいはら

この手のミニ消防車は、確か2005年か2006年に導入されたようです。三輪タイプもあり狭い路地にも入れるというのが理由のようです。
旧正月に一番活躍するようですよ。
by かいはら (2014-11-19 12:29) 

hironeko

なるほど。
さすが上海!すでに10年くらい前から導入されていたんですね。
田舎街にばかり赴任していたので知らなかったです(笑)

by hironeko (2014-11-20 00:03) 

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