上海譚 - 小南門〜乔家路 [老上海]
地下鉄9号線小南門駅付近にある小南门警钟楼。
1910年に建てられた火の見櫓は旧上海城市の今は無き城壁に沿う中华路沿いにあり、
辛亥革命で武装蜂起の鐘が鳴らされたことで有名な歴史的建造物。
鐘楼は現存しているが、当時の鐘は文化大革命で取り外されたそうな。
中华路から横道に逸れて旧上海城内の奥へ入ってゆくと、そこは路地全体が市場のような賑わいを見せる乔家路(Qiao Jia Lu)。
交差点のド真ん中に店を出してますが、いいんですか?
旧上海城市の台所みたいな乔家路は食料品から衣料品まで日用品なら何でも揃う。
しかも同じ上海とは思えないくらい、繁華街よりも安い値段で熱烈売り出し中。
上海語が頭上をガンガン飛び交いますが、普通话(標準語)オンリーのひろネコには
ちんぷんかんぷん。
果物屋のオバちゃんに差し出された「紅柚」(Hong You) を頬張っているうちに、
一緒に歩いていたはずの友人と逸れてしまってキョロキョロ。(待たせてゴメンナサイ!)
やはり上海はモダンで小洒落た繁華街よりも庶民の熱気ムンムンの路地裏が面白い。
客引きの声、値段交渉するオバちゃんの気合、傍若無人な自転車&電動車……
その中で自由自在に振る舞うにはそれなりの覚悟がっ。
「おもてなし」の日本もいいけれど、13億総オバタリアンなこのカオス大陸には
日本人の忘れかけた「生命力」が漲っているように思います。
負けるなニッポン! 不景気なんかブッ飛ばせ!
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